燧冶について

ABOUT

ごあいさつ

はじめまして。鞆の浦・燧冶(とものうら・ひうちや)の管理人をしております、羽田知世と申します。

令和元年十一月、広島県と岡山県の境目にある福山市(広島県で二番目に人口の多い市)の隅っこの港町で私たちの「お宿と集いの場」はゆるやかに始まりました。

瀬戸内海の中央に位置する鞆の浦は、かつて「潮待ちの港」として栄えた歴史ある港町

瀬戸内海の中央に位置する鞆の浦は、かつて「潮待ちの港」として栄えた歴史ある港町です。まちのいたるところに古くから続く文化が息づき、お寺や神社など築数百年の建造物が鎮座しています。鞆の浦に初めて訪れる方でも、まちを歩くとどこか懐かしいような、昭和の時代にタイムスリップしたような気分になると言います。地元では鞆の浦のことを「鞆(とも)」と呼ぶので、以下私も鞆と呼びます。

鞆には約3,800人(2020年時点)の方が暮らしています。鞆の暮らしに欠かせないのがお祭り(神事)です。年間を通して様々なお祭りがあり、7月には日本3大火祭のひとつであるお手火神事、9月には秋祭りなど、数百年前から続いているものも多くあります。町民たちは先人から大切に受け継いでいるのです。みなさんも鞆へ訪れる際には、お祭り情報をチェックすると旅がより思い出深いものになるかもしれません。

お祭りなどの町内行事で培った助け合いの精神がある

鞆にはお年寄りが多くいらっしゃいますが、お祭りなどの町内行事で培った助け合いの精神があるためか、安心して暮らせる風土があるようです。まちを歩けば、おじいちゃんおばあちゃんが井戸端会議をしていたり、散歩をしていたり、お魚を売っていたり。町の人たちの日常を感じられるのも鞆の良いところです。

燧冶はそんな鞆の片隅にある、丁寧に暮らし継がれた築90年の古民家です。お庭が一望できる縁側に腰を下ろすと、潮風が心地よく豊かな時間が流れます。のんびりしたり、読書をしたり、はたまたお仕事をしたり、思い思いにお過ごしください。

私たちは誰でも泊まれるお宿を目指しています

また、私たちは誰でも泊まれるお宿を目指しています。車いすユーザーの方が過ごしやすい工夫をちりばめていますので、「段差の多い古民家なんて泊まれるわけない。」と宿泊を諦めていたみなさん、ぜひお気軽にご相談ください。

「お宿」だけではなく、「集いの場」も

燧冶では「お宿」だけではなく、「集いの場」も営んでおります。時々、共有スペースがカフェやヨガ教室、絵手紙教室に変身します。毎月「燧冶だより」というお便りを発行していて、その中でスケジュールをお知らせしています(ホームページやSNSに掲載しています)。それぞれのイベントの運営者や参加者は地元の方が多いので、イベントがある日にご宿泊すれば交流できること間違いなしです。鞆の人たちは、地元が大好きなのでお勧めスポットや鞆の歴史・文化を語ってくれると思いますよ。

  • 共有スペースがカフェやヨガ教室
  • 絵手紙教室に変身します

最後に

鞆の浦は観光地です。歴史ある町並みや港に佇む常夜灯など、ガイドブックに沿って歩くと数時間で見終わってしまいます。 実際、観光客の方々は鞆の浦に数時間立ち寄り、そのあと尾道や倉敷へ向かう方が多い印象です。

私は鞆で生まれ育ち、一時期は県外で過ごしましたが、今鞆で仕事をさせてもらっています。私が好きな鞆は、暮らす人々がいてそれぞれの日常が営まれているところです。町を歩けば必ず知り合いに会い、挨拶を交わし、時には1時間くらい立ち話をして笑い合う。まちの子どもたちとは「ただいま」「おかえり」と、家族でなくても言葉を交わす。朝は空き地でおばさんたちがラジオ体操をしていたり、海を見ながらおじさんたちがお酒を飲んでいる。このような「まちの日常」は、滞在してみないと体感できません。

みなさんには、ぜひ「まちの日常」をじっくり味わっていただきたいと思います。燧冶には海から昇る朝日が差し込みます。朝の光で目を覚まし、海沿いを散歩したり、お部屋でコーヒーを飲んだり、普段とは違う朝時間をお楽しみください。

みなさまのお越しを心よりお待ちしております

最後までお読みいただき、ありがとうございました。みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

お宿と集いの場 燧冶
管理人 羽田知世